たくさんのふしぎ2020年9月号は『イカは大食らい』(吉野雄輔 文・写真)です。
イカもマグロも、お刺身や寿司ネタとして人気です。
そのためか、食材としてのイカの書籍は多くありますが、生物として紹介するものは少ないようです。
作者の吉野雄輔さんは水中カメラマンで、イカについてもめずらしい種をたくさん撮影しているのですが、今回編集者が驚いたのは、「ふつうのイカ」のすごさです。
スルメイカ、アオリイカ、コウイカなど、魚屋やスーパーでもなじみ深いイカたちが、海中では美しい体と優秀なハンターぶりを見せます。「大食らい」によって早く成長するイカですが、イカもまた、マグロなど大型の魚のエサになっています。
実はこの素早い成長が、結果的に海中の栄養をまとめてマグロなどに与えることとなっています。
やはり生物にはそれぞれ自然界での役割があるのだな、と思いながら、回るお皿の上のイカやマグロを見つめると、より輝きが増してくるように思えます。
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