2017年1月12日木曜日

ゆきがうまれる  

2017年2月号は『ゆきがうまれる』です。

2013年課題図書・中学年の部にえらばれた
『こおり』(たくさんのふしぎ傑作集)のコンビ、
雪氷物理学の第一人者前野紀一さんと画家の斉藤俊行さんが
ふたたびタッグを組んで子どもたちにおくる一冊です。
今回のテーマは雪!

「雪はどうして六角形なの?」
「どうしてあんなにたくさん降るの?」

子どもたちの素朴な疑問に、
気象学最先端の研究成果ももりこみ、
真正面からこたえる本です。



雪はどうやってできるとおもいますか? と小学校できくと
「寒いときに雨がふって凍った!」
「空の上で氷ができて、ぶつかってこまかくなった」
子どもたちから、さまざまなこたえがかえってきます。



数十年前、編集担当もおなじように、
雨がこおって雪になるのだと思っていました。

雪が水滴が凍ったものであるのなら……、
雪の結晶ほどの大きさの水を凍らせれば、きっと雪ができるはず!
竹串の先に水をとり、できるかぎり小さな水滴を皿に落とし
冷凍室にそっといれました。

できたのは、不定形のうすい氷。
あの美しい雪のかたちに、なってはくれませんでした。
それもそのはず。雪は液体の水ではなく、
気体の水蒸気が、空中の一点でこおってうまれるものだったのです。



水蒸気が凍る現象は、地上では葉っぱや地面、窓ガラスなどにつく
「霜」として身近です。
水蒸気は、地上のさまざまなモノを土台にして凍り
その姿をあらわします。
モノがないところで凍ることはありません。



ところが雪は、空のうえ、葉っぱも窓ガラスもなにもない
空中の一点でうまれるのです。 
どうやって……?

その奇跡の瞬間を、ぜひ本誌でごらんください!