取材したのは、写真で子どもたちがよってたかって見ているものです。
いったいこれはなんでしょう?
彼らの目線の先にいるのは、クサギカメムシ。
今、このカメムシをテーマにした「たくさんのふしぎ」を作っています。
今回は、あたたかくなったら冬眠から目ざめて、教室に出てくるカメムシの取材でした。
伺ったのは、葛巻町立江刈小学校。
全校児童30人ほどの小さな小学校です。
なんでわざわざカメムシを絵本に・・・という声が聞こえてきそうですが、
なんとこの小学校の子どもたちにとってあのカメムシが「宝物」になったというのです。
嫌われてばかりのカメムシのことですから、にわかには信じられないことです。
きっかけは、学校のまわりにたくさんいるカメムシを調べて、みんなで「カメムシ図鑑」を作ったことでした。
どうして図鑑を作ったら、あのカメムシが宝物になったのか?
謎ですよね。
こたえは本を読んでのおたのしみ。
「わたしたちのカメムシずかん」(仮)というタイトルで、2016年秋に刊行予定です。
(ずいぶん先に出る本ですが、もう去年から取材しています。
たくさんのふしぎ一冊作るには、ながい時間がかかるのです。)
文章を担当するのは鈴木海花さん。
カメムシをこよなく愛するエッセイストです。
鈴木さんが今回の取材をすばらしくまとめてくださっていますので、
ぜひそちらもご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/mushidoko64/e/924d4b3559d2acd586d3bb945a9866b7
絵を担当するのは、はたこうしろうさんです。
おふたりとともに、
来年秋に本をお届けできるよう、鋭意取材を重ねております。
取材の合間に、小学校から車ですこしいったところにある雑木林にいきました。
標高の高い葛巻は、桜の花も、木々の芽吹きもまだでしたが、
野原には春の小さな花が咲いておりました。
こんなにきれいなものを見ながら、早春の雑木林を歩いていると、
時間を忘れそうになります。
あくまで取材の合間なのですが。
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(K)