2017年9月22日金曜日

海のかたち ぼくの見たプランクトン

たくさんのふしぎ2017年10月号は、『海のかたち ぼくの見たプランクトン』です。


海の水しかないように見えるところにも、実はたくさんの生きものがいます。プランクトンと呼ばれる、ただよって暮らす生きものたちです。体が透明だったり、変わった形をしていたりと、その姿はまるで宇宙からやってきた未知の生命体のようにユニークです。

この本の舞台は山口県青海島の海です。著者の吉野雄輔さんは、八年ほど前から青海島に通いはじめ、合計一年ほど滞在して撮影しました。

数ミリの大きさのものが多いプランクトンを水中で撮影するのは非常に難しく、肉眼でも見失うことが多いそうです。今回は小さいサイズの生きものたちも、限界以上に拡大して掲載しています。

プランクトンは一般に小さい生きものというイメージが強いですが、体の大きさに関係なく、漂って生きるものたちを総称した呼び名です。

それぞれの種類の同定も難しく、個々の生物の生態の研究も途上にあります。何の幼生かわからないものも多いのです。

身を隠す場所のないところで漂う生きものは、敵から見つかりにくくなるような、さまざまな特徴を持っています。

 海の中だからこそできる、「漂う」という生きかた、形のおもしろさを見ていただければと思います。

■「たくさんのふしぎ」のご購入方法はこちらです。
①全国の書店さんでお買い求めいただけます(お取り寄せとなる場合もあります)。
②ウェブ書店さんでもご購入いただけます。
③定期購読についてはこちらをご覧ください。

2017年8月31日木曜日

御礼! 『アリになった数学者』(たくさんのふしぎ9月号)刊行イベントにたくさんの方にご参加いただきました

アリになった数学者が、アリたちとのコミュニケーションのなかで
「1」とはなにか、あたらしい数学の扉をひらきます


『アリになった数学者』刊行記念イベント第1回は、
8月5日(土曜日)東京の養源寺さんで開催いたしました。

100人ちかい方々におこしいただき大盛況でした!
終了後のサイン会での1枚


つづきまして……



第2回は、8月11日(金曜日・山の日)
岐阜市立中央図書館で開催されました。こちらは、子どもたち限定のイベントでした。

伊東豊雄さんデザインの館内
2015年に開館したばかりでどこもまだぴかぴかでした
奥にみえる白い巨大なライトの下「児童のグローブ」とよばれる
オープンスペースが今回の会場でした

小学2年生から50人をこえる子どもたちが、森田さんの話に耳をかたむけます


サイン会終了後も、数学に関するさまざまな質問が森田さんに
よせられました。なかには高等数学を勉強している小学生の子どもたちも


でも、その様子を詳しくご紹介いただきました

   


同日夜には、図書館からほど近い善光寺さんで大人にむけたイベントを開催。
1985年の創刊から「たくさんのふしぎ」を読んでくださっている
読者の方、
長く購読くださっている読者の方々ともお話ができ、
たのしい晩でした。








       こちらも満席御礼! 


   みなさまご参加いただきありがとうございました。

2017年8月7日月曜日

動物たちが教えてくれる 海の中のくらしかた

たくさんのふしぎ8月号は、『動物たちが教えてくれる 海の中のくらしかた』です。
文章を担当したのは、海洋動物の研究の第一人者、東京大学大気海洋研究所教授の佐藤克文さん、
絵は、日本やアメリカで数々の賞を受賞され、世界的に活躍するイラストレーターの木内達朗さんです。



この絵本では、これまで佐藤さんがバイオロギングで研究してきた、海のなかの動物たちの生態を紹介しています。「バイオロギング」は、今、日本が世界をリードしている研究です。「バイオロギング」とは、カメラや速度計、深度計などが内蔵されたデータロガ―と呼ばれる小型装置を動物の背中にとりつけて、彼らの行動を研究する手法のことです。バイオ(生物が)+ロギング(記録する)という意味のこの言葉は、日本の研究者たちから生まれ、世界共通の言葉になっています。
佐藤克文さんは、バイオロギングで、世界各地の海で動物たちを調査してきました。

南極でウェッデルアザラシを調査している場面

地球表面の7割は海におおわれ、平均水深は3000メートルになります。人間が直接観察することのできない広くて深い海の中を泳ぎ回る動物たちのくらしは、ずっと謎につつまれてきました。佐藤氏と多くの研究者たちが調査を重ね、海の中の動物たちの行動が明らかになってきています。

マッコウクジラの潜る深さはなんと1000メートル!
南極にすむウェッデルアザラシやキングペンギン、小笠原のマッコウクジラ・・・・・・いろんな動物調査してゆくと、海洋動物の意外な共通点が見つかりました。体重90トンをこえるクジラから、1キロほどのペンギンまでに共通することとはいったい? データロガーを通してみえてきた海の中の世界をご紹介します。


私たちが見ることのできない、300メートル以上の深さで、いきいき動き回る動物たちの世界をいっしょに探検してみませんか?

(K)




2017年7月27日木曜日

たくさんのふしぎ9月号『アリになった数学者』刊行イベントのご案内



『アリになった数学者』刊行記念  夏休み!トークイベント


たくさんのふしぎ9月号は、『アリになった数学者』です。










在野で数学の世界を探求する森田真生さんが文章を、
絵を、マリメッコやラーセンで
テキスタイルデザイナーとして活躍され、
現在はSOUSOUのデザイナーとしても活動
される脇阪克二さんが担当されました。






ある日、アリになってしまった、数学者。アリと語り合いたいと思ったのは、やはり数学、数についてでした。アリにとっての数とはどういうものか、と考える数学者の体験をとおして「1」とはなにか、数のあたらしい世界へと導きます。




刊行を記念して、2か所で森田真生さんによる
トークイベントが開催されます!

森田さんの講演は夕方から開催されることが多いのですが
今回はお子さんも参加しやすい昼間の会です。
お子さんも、大人の読者の方も、
ぜひお運びください。


お申し込みが必要です。
詳細は各主催団体にお問い合わせください。

8月5日(土曜日)14時から16時(休憩ふくむ)
場所:東京都文京区養源寺
主催:NOTH http://noth.jp/event/sugakunoensokai0805/

8月11日(金曜日・祝日)13時から14時
場所 岐阜市立中央図書館(ぎふメディアコスモス2階)
主催:岐阜市立図書館 
http://g-mediacosmos.jp/lib/information/2017/07/29-2.html


※主催が「岐阜市立中央図書館」となっていましたが、正しくは「岐阜市立図書館」です。
訂正してお詫び申し上げます。

2017年7月14日金曜日

『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち』

たくさんのふしぎ2017年7月号は、
『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち』です。
虫たちの出会いをテーマに、
フィールドワークのおもしろさを伝える三部作の完結編です。


本シリーズには、刊行のたび、読者の子どもたち、
また、小学校のお子さんをもつ保護者の方から、
熱烈な問い合わせをいただきました。

「子どもがこのシリーズにはまってしまって、
どうしても観察地を実際にたずねてみたい!
とのことなのですが、どちらに行けばいいんでしょう?
夏休みに北海道に行ってみます」と電話をくださった、
小学4年生の女の子のお父さん。
「ぼくも研究者になる!」といってくれたという読者の男の子。

生きものの小さなくらしをみつめる著者の熱い眼差しが、
子どもたちに届いたのだ、と感慨深いです。

第1作の『まちぼうけの生態学』(たくさんのふしぎ傑作集)では、
北海道の草むらでアカオニグモと
その網のまわりを飛ぶ虫たちとの出会いを
ひと夏ただひたすらじっと待ち、観察しました。




第2作の『おいかけっこの生態学』(2015年7月号)では、
舞台はおなじくして、アカオニグモの天敵キスジベッコウ
という狩りバチのオニグモ狩りをつうじて
 ハチに個性はあるのか? という難題にいどみます。


そして第3作となる本作では、舞台を京都府の海辺の小道にうつし、
キオビベッコウという狩りバチと同種のメスや
その他の虫や生き物との出会いの瞬間をみつめました。

一匹の虫は、生涯で何匹くらいの虫や生きものに出会うのか?


キオビベッコウは、小道でさまざまな虫や生き物と出会うはず、
と観察をはじめた著者ですが……、
さて実際にどんな生きものと、どのように出会うのでしょうか。

4年間のフィールドワークの記録です。ぜひご覧ください。



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楽天ブックス http://books.rakuten.co.jp/rb/14941788/
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③定期購読についてはこちらをご覧ください。

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2017年6月12日月曜日

石油のものがたり

たくさんのふしぎ2017年6月号は『石油のものがたり』です。
石油のできた過程と人類がどのように利用してきたかを、わかりやすく丁寧に語ります。

化石燃料の代表格である石油は、1億年前の海で大量発生した植物プランクトンが、太陽エネルギーをためこんだまま死がいとなって海底にたまり、地熱で温められてできあがりました。

いわば長い時間をかけて地球が作り出した太陽電池のようなもの。
よく「限りある資源」と言われますが、これだけ時間をかけて地球が作ったものなので、一度使ってしまうと、また次をとすぐに作ることができないのですね。



私たちの暮らしがどういうエネルギーで支えられているのかを知ることは、子どもたちがエネルギーの未来を考える上で、考え方の土台となるもの。その「地球規模」の壮大なドラマを、文章の大河内さんによるわかりやすくかみ砕いた文章と、画家の山福さんの深みのある版画でお届けします。
ぜひご覧ください。

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2017年4月18日火曜日

野生のチューリップ

春のあたたかい風が吹くようになりました。
5月号は、『野生のチューリップ』(前嶋昭 文・写真)。
花壇や鉢ではなく、自然のなかに咲くチューリップをテーマにした、
ちょっとめずらしい本です。


チューリップというと、
花壇でお行儀よく咲いているすがたを思い浮かべますが、
野生のチューリップは砂漠や、けわしい山岳地帯のなかで咲いています。
なかには標高三千メートル以上のところで咲いているという報告もあるようです。



山の尾根に、まるでお花畑のように
集まって咲いている場所もありました。


こんな可憐なチューリップのすがたも。



この作品で取材をしたのは、中央アジア・カザフスタンの天山山脈近辺です。
数千年前、この付近で、最初のチューリップが発生したと言われています。
それから人間の手によって長い時間をかけ交配がなされ、
現在の多種多様なチューリップになりました。
この本でチューリップの自然を生き抜く「たくましさ」を
感じていただけたら嬉しいです。

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2017年3月30日木曜日

宇宙とわたしたち

たくさんのふしぎ2017年4月号は『宇宙とわたしたち』です。





夜空にキラキラとかがやく星。星たちはあんまり遠くにあるので、
わたしたちのくらしとは直接関係がないように思えます。

140億年前、宇宙が誕生したとき、
そこには水素とヘリウムしかありませんでした。

わたしたちの生命をつくる炭素や酸素は、どこにもなかったのです。
ではどうやって、生命をつくる物質はできたのでしょう? 




2014年5月号『みんなそれぞれ 心の時間』を刊行した際、
著者の一川誠さんが「作者のことば」に、
「知り合いの天文学者から驚くべき話を聞いた。私たちに当たった太陽の光は、反射して一部がまた大気圏をつきぬけ、永遠に宇宙空間をただよい続けている」と書いてくださいました。
その話にびっくりした担当編集者が、「その天文学者は誰ですか?」と紹介してもらったのが、今回の著者、藤沢健太さんです。

宇宙を観察することによって「時間」の研究をすすめている藤沢さんは、
ちょうど「たくさんのふしぎ」読者と同年齢のお子さんがおられるお父さんでもあります。
「宇宙の中の自分」という難しいテーマを、
今回、子どもたちにもわかるふつうの言葉で語ってくれました。

また、なかのひろたかさんの絵が、肉眼で見ることの難しい世界のお話を、親しみやすいものにしています。

長い長い時間のなかで、星たちが生まれては爆発することを繰り返してきた、
その壮大なドラマをたどり、わたしたちが生まれた秘密を明かします。

ぜひご覧ください。

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2017年3月8日水曜日

チョウのすきな葉っぱの味

たくさんのふしぎ2017年3月号は『チョウのすきな葉っぱの味』です。




この本は、10年ほどまえ、ジャコウアゲハの幼虫をご友人よりもらいうけた画家の奥山多恵子さんが、幼虫を育てるなかで抱いた疑問からうまれた本でした。



ジャコウアゲハの幼虫は、猛毒をもつウマノスズクサの葉しか食べません。「どうしてジャコウアゲハは毒草を食べるのか? 毒草しか食べられないのか?」、最初はジャコウアゲハに焦点をあてたラフをまとめました。

奥山さんの疑問はさらに深まっていきました。
チョウについて調べていくと、チョウたちの多くが、アゲハはサンショウ、キアゲハはセリ……と、ほかの虫があまり好まない、においが強く、成分も毒気のある“まずい葉っぱ”を好む傾向にあることにきづいたのです!



そこからは、チョウの食草探しを専門に扱う研究者、さらにはチョウのフィールドワークのプロの方々にも協力を仰ぎ、<なぜチョウの幼虫は決められた食草しか食べないのか?>という大きな謎に迫る本として成立をめざすことになりました。





チョウたちの食草さがしの世界をご案内します。

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2017年1月12日木曜日

ゆきがうまれる  

2017年2月号は『ゆきがうまれる』です。

2013年課題図書・中学年の部にえらばれた
『こおり』(たくさんのふしぎ傑作集)のコンビ、
雪氷物理学の第一人者前野紀一さんと画家の斉藤俊行さんが
ふたたびタッグを組んで子どもたちにおくる一冊です。
今回のテーマは雪!

「雪はどうして六角形なの?」
「どうしてあんなにたくさん降るの?」

子どもたちの素朴な疑問に、
気象学最先端の研究成果ももりこみ、
真正面からこたえる本です。



雪はどうやってできるとおもいますか? と小学校できくと
「寒いときに雨がふって凍った!」
「空の上で氷ができて、ぶつかってこまかくなった」
子どもたちから、さまざまなこたえがかえってきます。



数十年前、編集担当もおなじように、
雨がこおって雪になるのだと思っていました。

雪が水滴が凍ったものであるのなら……、
雪の結晶ほどの大きさの水を凍らせれば、きっと雪ができるはず!
竹串の先に水をとり、できるかぎり小さな水滴を皿に落とし
冷凍室にそっといれました。

できたのは、不定形のうすい氷。
あの美しい雪のかたちに、なってはくれませんでした。
それもそのはず。雪は液体の水ではなく、
気体の水蒸気が、空中の一点でこおってうまれるものだったのです。



水蒸気が凍る現象は、地上では葉っぱや地面、窓ガラスなどにつく
「霜」として身近です。
水蒸気は、地上のさまざまなモノを土台にして凍り
その姿をあらわします。
モノがないところで凍ることはありません。



ところが雪は、空のうえ、葉っぱも窓ガラスもなにもない
空中の一点でうまれるのです。 
どうやって……?

その奇跡の瞬間を、ぜひ本誌でごらんください!