2015年10月30日金曜日

南極の生きものたち

先日、自宅のリビングにアリが数匹現れまして。マンションの3階なのですが。アリが苦手な妻と娘たちはパニックになっておりました。

そこですかさず私が、「地球上のアリの総重量と人類の総重量は同じという説があるよ」と言ったのですが、「今そんな話をされても何の解決にもならない」とひんしゅくを買ってしまいました。
 
ところで、地球上で一番総重量の多い生物は何でしょう? その答えがわかるのが12月号『南極の生きものたち』(水口博也 文・写真)。
 

南極大陸と周囲の海には、ペンギンやクジラなど、数多くの動物たちがくらしていますが、彼らみながエサにしているのが、「ナンキョクオキアミ」。南極海に浮かぶ氷の裏にはえる藻を食べて大量に育ち、人類の3~4倍の総重量になるそうです。


著者の水口博也さんはシャチの撮影などで著名な写真家。「たくさんのふしぎ」は創刊から間もない1988年7月号『コククジラの旅』いらい27年ぶりの登場となりました。
 
子育てをするペンギンたちのユーモラスな姿や、クジラがオキアミを大量に飲み込む迫力ある様子など、どの写真も見飽きないのですが、私が一番感じたのは、それら全ての舞台となっている南極のあまりの広大さなのでした。


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※「たくさんのふしぎ」のご購入方法はこちらです。
(1) 全国の書店さんでお買い求めいただけます(お取り寄せとなる場合もあります)。
(2) 送料がかかりますが小社に直接お申し込みいただくこともできます。
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2015年10月2日金曜日

神々の花園

日本では四季折々の花が咲きますが、南アフリカに広がるナマクアランドという地域では、春のほんのひとときだけ、見渡す限りの花園が広がります。その圧倒的な様子を写真で紹介するのが、11月号『神々の花園』(澤野新一朗 文・写真)。

 

ほかの季節には砂漠が広がっているのですが、雨や気温などの条件がそろうと、こんなに美しい自然の花園が出現します。毎年同じ場所に現れるとは限らず、また年によって花の色も変わってしまうというのだから驚きです。


作者の澤野新一朗さんは、あるとき観光パンフレットに載っていた花園の写真を見て惹きつけられてしまい、それから二十数年、ナマクアランドに通い続けているとのこと。ご家族もその調査に巻き込まれているそうですが、これほど美しいものを目にできれば、文句もでないのかもしれませんね。


そういえば、先日亡くなられた画家の柳原良平さん(2014年4月号『貨物船のはなし』の作者)は、小学生のときに見た船の絵葉書に魅せられて、船の絵を描くことを一生の仕事となさいました。

いつの日か、「たくさんのふしぎの○○を読んで、○○を目指しました!」なんて言ってくれる人に会えるとうれしいですね。

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