2017年3月8日水曜日

チョウのすきな葉っぱの味

たくさんのふしぎ2017年3月号は『チョウのすきな葉っぱの味』です。




この本は、10年ほどまえ、ジャコウアゲハの幼虫をご友人よりもらいうけた画家の奥山多恵子さんが、幼虫を育てるなかで抱いた疑問からうまれた本でした。



ジャコウアゲハの幼虫は、猛毒をもつウマノスズクサの葉しか食べません。「どうしてジャコウアゲハは毒草を食べるのか? 毒草しか食べられないのか?」、最初はジャコウアゲハに焦点をあてたラフをまとめました。

奥山さんの疑問はさらに深まっていきました。
チョウについて調べていくと、チョウたちの多くが、アゲハはサンショウ、キアゲハはセリ……と、ほかの虫があまり好まない、においが強く、成分も毒気のある“まずい葉っぱ”を好む傾向にあることにきづいたのです!



そこからは、チョウの食草探しを専門に扱う研究者、さらにはチョウのフィールドワークのプロの方々にも協力を仰ぎ、<なぜチョウの幼虫は決められた食草しか食べないのか?>という大きな謎に迫る本として成立をめざすことになりました。





チョウたちの食草さがしの世界をご案内します。

■「たくさんのふしぎ」のご購入方法はこちらです。
(1)全国の書店さんでお買い求めいただけます(お取り寄せとなる場合あり)。
(2)ウェブ書店さんでもご購入いただけます。
(3)定期購読についてはこちらをご覧ください。

http://www.fujisan.co.jp/product/1559/

2017年1月12日木曜日

ゆきがうまれる  

2017年2月号は『ゆきがうまれる』です。

2013年課題図書・中学年の部にえらばれた
『こおり』(たくさんのふしぎ傑作集)のコンビ、
雪氷物理学の第一人者前野紀一さんと画家の斉藤俊行さんが
ふたたびタッグを組んで子どもたちにおくる一冊です。
今回のテーマは雪!

「雪はどうして六角形なの?」
「どうしてあんなにたくさん降るの?」

子どもたちの素朴な疑問に、
気象学最先端の研究成果ももりこみ、
真正面からこたえる本です。



雪はどうやってできるとおもいますか? と小学校できくと
「寒いときに雨がふって凍った!」
「空の上で氷ができて、ぶつかってこまかくなった」
子どもたちから、さまざまなこたえがかえってきます。



数十年前、編集担当もおなじように、
雨がこおって雪になるのだと思っていました。

雪が水滴が凍ったものであるのなら……、
雪の結晶ほどの大きさの水を凍らせれば、きっと雪ができるはず!
竹串の先に水をとり、できるかぎり小さな水滴を皿に落とし
冷凍室にそっといれました。

できたのは、不定形のうすい氷。
あの美しい雪のかたちに、なってはくれませんでした。
それもそのはず。雪は液体の水ではなく、
気体の水蒸気が、空中の一点でこおってうまれるものだったのです。



水蒸気が凍る現象は、地上では葉っぱや地面、窓ガラスなどにつく
「霜」として身近です。
水蒸気は、地上のさまざまなモノを土台にして凍り
その姿をあらわします。
モノがないところで凍ることはありません。



ところが雪は、空のうえ、葉っぱも窓ガラスもなにもない
空中の一点でうまれるのです。 
どうやって……?

その奇跡の瞬間を、ぜひ本誌でごらんください!



2016年12月9日金曜日

線のふしぎ


2017年1月号は

『線とあそぼう』(杉田比呂美 さく)です。



文字を書くとき、スポーツをするとき、想像するときも、
私たちはいろんな線を使って生きています。

線とは実にふしぎなものです。
あなたが読んでいるこのディスプレイの文字は、もちろん線。
それを入力したキーボードも、ひとつひとつのキーが線(あるいは溝)で分けられているから、
文字や数字を間違いなく入力することができます。



パソコンのディスプレイを絵に描いてみてくださいと言われば、
多くの人が、線で四角形を描くのではないでしょうか。
ディスプレイそのものまわりには、目に見える線などないのに、
私たちはものの輪郭を線として認識しているのです。



キーボードを打つ手のひらを見れば、指紋や手のしわの線。
世界であなただけがもつ線が無数に刻まれています。



目に見えない図形を思い描き、
星座を想像することができるのも、線があるから。



こうしても思い巡らせていけば、線のない世界を想像することすら難しいほど、
線は私たちの生活に深く関わっています。
そんな線のふしぎの入り口になるのが本作です。


今号には、イラストレーターのミナミタエコさんの一枚絵もついています。
あわせて、どうぞ!


(K)

■「たくさんのふしぎ」のご購入方法はこちらです。
(1)全国の書店さんでお買い求めいただけます(お取り寄せとなる場合あり)。
(2)送料がかかりますが小社に直接お申し込みいただくこともできます。より詳しくはどうかこちら(↓)をご覧ください。http://www.fukuinkan.co.jp/magazine_buy.html
(3)ウェブ書店さんでもご購入いただけます。
楽天ブックス http://books.rakuten.co.jp/rb/14555224/
Amazon http://amazon.co.jp/dp/B01N3Y267I

2016年10月12日水曜日

「カメムシ」が宝ものに!?

たくさんのふしぎ11月号は、

『わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話』です。
(鈴木海花 文 はたこうしろう 絵)





本作のファクトチェックをお願いした伊丹市昆虫館の学芸員、長島聖大さんが、
兵庫県の高校で、カメムシのイメージを調査したことがあります。
「好きか嫌いか」の問いに、「嫌い」が73%、「どちらでもない」が、26%、
好きはたったの1%・・・だったそうです。



これほど嫌われ者のカメムシが「宝もの」になるという奇跡のようなことが、
岩手県葛巻町にある江刈小学校で起こりました。
はじめ、ここの子どもたちや先生たちにとっても、
カメムシはやっかいもの以外の何ものでもありませんでした。



しかし、「カメムシにはいろんな種類がいるようです。
私も知らないのでみんなでいっしょにしらべてみませんか?」
というある日の朝礼での校長の言葉をきっかけに、
小学校をあげて近所でのカメムシ探しがはじまります。
ただ嫌なものだと思っていたカメムシが、
色、模様、形などバラエティーにとんだ生きものであることに気づいてゆきます。




そして、江刈小学校の児童たちが見つけた35種のカメムシを載せた
「カメムシずかん」が完成しました。




学校のみんなの熱意は、カメムシの研究者も動かします。
研究者たちは小学校を訪れ、
翌年には子どもたちといっしょにすることになりました。




本のなかでは描かれていませんが、
翌年の合同調査で、100種のカメムシが同定され、
調査結果は正式な論文として発表されました。


私たちの足下には「宝もの」たちが生きているということ、
そして、よく調べよく知れば、「宝もの」をだれでも見つけられるということを、
本作をとおして感じて頂ければと思います。


■「たくさんのふしぎ」のご購入方法はこちらです。(1)全国の書店さんでお買い求めいただけます(お取り寄せとなる場合あり)。
(2)送料がかかりますが小社に直接お申し込みいただくこともできます。より詳しくはどうかこちら(↓)をご覧ください。http://www.fukuinkan.co.jp/magazine_buy.html
(3)ウェブ書店さんでもご購入いただけます。

2016年8月5日金曜日

川は道 森は家

夏真っ盛り。山や高原に行かれる方も多いでしょう。

9月号『川は道 森は家』は、日本のお隣にある、森のお話です。



北海道の向こう岸、ロシアの沿岸に、

「ウスリータイガ」と呼ばれる森がひろがっています。

北海道からだと、東京へ行くよりも近い距離にあるこの森には、

今もトラが棲んでいると言われています。



ここを旅したのは、写真家の伊藤健次さん。

地元の猟師といっしょに舟にのり、

川に沿って、森の奥へと進みました。



川は、まるで迷路のよう。

本流から支流がわかれ、大きく迂回して、また合流しています。

人間がまったく手をつけていない、ありのままの川の姿は、

なんともダイナミックです。





この森にはさまざまな生き物が棲んでいます。

これは森の中でシマリスがこっちを見ていたという場面。

シマリスは、その神出鬼没さから、「小さなトラ」と呼ばれているそうです。






森には先住民族の猟師たちが暮らします。

シカやイノシシを狩り、魚をとり、森の木で小屋を建てる――。

彼らは言います。「私たちにとって、森は家」だと。



ウスリータイガの、人・動物・植物の営みを、みずみずしい感性を通して描いた作品です。

ぜひ手にとって、森に満ちる清新な空気を感じてみてください!


「たくさんのふしぎ」のご購入方法
(1)全国の書店でお買い求めいただけます(お取り寄せとなる場合もあります)。
(2)小社ホームページからお申し込みいただくこともできます(送料がかかります)。
(3)楽天ブックスAmazonなど、ウェブ書店でもご購入いただけます。