たくさんのふしぎ8月号は、『動物たちが教えてくれる
海の中のくらしかた』です。
文章を担当したのは、海洋動物の研究の第一人者、東京大学大気海洋研究所教授の佐藤克文さん、
絵は、日本やアメリカで数々の賞を受賞され、世界的に活躍するイラストレーターの木内達朗さんです。
この絵本では、これまで佐藤さんがバイオロギングで研究してきた、海のなかの動物たちの生態を紹介しています。「バイオロギング」は、今、日本が世界をリードしている研究です。「バイオロギング」とは、カメラや速度計、深度計などが内蔵されたデータロガ―と呼ばれる小型装置を動物の背中にとりつけて、彼らの行動を研究する手法のことです。バイオ(生物が)+ロギング(記録する)という意味のこの言葉は、日本の研究者たちから生まれ、世界共通の言葉になっています。
佐藤克文さんは、バイオロギングで、世界各地の海で動物たちを調査してきました。
南極でウェッデルアザラシを調査している場面 |
地球表面の7割は海におおわれ、平均水深は3000メートルになります。人間が直接観察することのできない広くて深い海の中を泳ぎ回る動物たちのくらしは、ずっと謎につつまれてきました。佐藤氏と多くの研究者たちが調査を重ね、海の中の動物たちの行動が明らかになってきています。
南極にすむウェッデルアザラシやキングペンギン、小笠原のマッコウクジラ・・・・・・いろんな動物調査してゆくと、海洋動物の意外な共通点が見つかりました。体重90トンをこえるクジラから、1キロほどのペンギンまでに共通することとはいったい? データロガーを通してみえてきた海の中の世界をご紹介します。
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