たくさんのふしぎ2017年7月号は、
『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち』です。
『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち』です。
虫たちの出会いをテーマに、
フィールドワークのおもしろさを伝える三部作の完結編です。
また、小学校のお子さんをもつ保護者の方から、
熱烈な問い合わせをいただきました。
「子どもがこのシリーズにはまってしまって、
どうしても観察地を実際にたずねてみたい!
とのことなのですが、どちらに行けばいいんでしょう?
夏休みに北海道に行ってみます」と電話をくださった、
小学4年生の女の子のお父さん。
「ぼくも研究者になる!」といってくれたという読者の男の子。
生きものの小さなくらしをみつめる著者の熱い眼差しが、
子どもたちに届いたのだ、と感慨深いです。
第1作の『まちぼうけの生態学』(たくさんのふしぎ傑作集)では、
北海道の草むらでアカオニグモと
その網のまわりを飛ぶ虫たちとの出会いを
ひと夏ただひたすらじっと待ち、観察しました。
舞台はおなじくして、アカオニグモの天敵キスジベッコウ
という狩りバチのオニグモ狩りをつうじて
ハチに個性はあるのか? という難題にいどみます。
キオビベッコウという狩りバチと同種のメスや
その他の虫や生き物との出会いの瞬間をみつめました。
キオビベッコウは、小道でさまざまな虫や生き物と出会うはず、
と観察をはじめた著者ですが……、
さて実際にどんな生きものと、どのように出会うのでしょうか。
4年間のフィールドワークの記録です。ぜひご覧ください。
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