2017年10月13日金曜日

水辺の番人『カワウ』

11月号は、水鳥のカワウについてのお話です。
自然写真家の中川雄三さんによる作品です。






カワウは私たちの身近な場所にくらす鳥です。
全国どこでも、河川や河口に行くと、高い確率で会うことができます。


よく川でのんびり羽を広げています。その理由は本誌で)


カワウはよく見かける鳥なのに、なかなか注目をあびない鳥です。
その理由は、なんでしょう。

黒くて地味だから? どこか、カラスに似ているから?

でもよく見てみると、彼らはさまざまな「色」をまとっていることがわかります。
たとえば、金茶色の羽。
エメラルドグリーンに、透き通った目。




意外な美しさに気付くでしょうか。
そして彼らの、もっともすぐれた能力が、水の中を泳ぐこと。




流れのはやい川も、濁った川も、なんのその。
ぐんぐんと潜り、魚をつかまえると、いっきに丸呑みしてしまいます!

ほかにも、獲物となる魚がいる場所まで長距離を飛行したり、
水鳥なのに陸上の木につかまって過ごすことができるなど、
カワウは「水」「陸」「空」の幅広いフィールドを舞台に活動する万能な鳥。

恐竜を彷彿とさせる風貌と相まって、じつに「カッコイイ」鳥なのです。


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