*『食べる』(2024年1月号)を深く理解するための12冊*
レイチェル・ローダン『料理と帝国』(みすず書房)
食文化を軸にして、世界史を学び直したい人にぜひ。
フェリペ・フェルナンデス=アルメスト『食べる人類誌』(早川書房)
食べものと支配の関係を考えるのにとても役立つ、食の歴史概論。
ロブ・ダン『家は生態系』(白揚社)
一人で生きられるって思うなよ、人間たち!
エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』(草思社)
ファストフードの大量生産のために犠牲にされているものについて。
湯澤規子『胃袋の近代』(名古屋大学出版会)
リッチではない人びとの食事のにぎやかさについての史的考察。
角山栄『茶の世界史』(中央公論新社)
フードヒストリーの古典。アッサムやダージリンの意味をこれで知る。
川北稔『砂糖の世界史』(岩波書店)
奴隷貿易の歴史は、西欧人の砂糖への欲望と切り離せない。
ポール・ロバーツ『食の終焉』(ダイヤモンド社)
この本に衝撃を受けなければ、フードシステムの闇を学ぼうとは思わなかった。
中原 一歩『寄せ場のグルメ』(潮出版社)
これぞ、食のルポルタージュ。ど迫力にノックアウト。
阿古真理『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』(新潮社)
料理研究家の活躍の背景にある時代を読む。
マーティン・J・ブレイザー『失われゆく、われわれの内なる細菌』(みすず書房)
抗生物質の問題点について、ピロリ菌の研究者が語る。
ピーター・チャップマン『バナナのグローバルヒストリー』(ミネルヴァ書房)
暴力にまみれたバナナの歴史を学べ。
藤原辰史(ふじはら たつし)
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。研究テーマは、食と農の現代史。主な著作に『ナチスのキッチン』(共和国、河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(岩波新書、辻静雄食文化賞)、『トラクターの世界史』(中公新書)、『分解の哲学』(青土社、サントリー学芸賞)、『縁食論』(ミシマ社)、『農の原理の史的研究』(創元社)、『歴史の屑拾い』(講談社)、『植物考』(生きのびるブックス)など。
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