2020年4月6日月曜日

たくさんのふしぎ5月号『ポリネシア大陸』

たくさんのふしぎ5月号は『ポリネシア大陸』(野村哲也 文・写真)です。


写真家の野村哲也さんは、ある日タヒチ島でイースター島のあるモアイ像によく似た石像を見つけます。前から見ても後ろから見ても、正座をしたような姿がそっくりです。


しかし二つの島は4,000㎞も離れています。果たして古代の人がそんな長い距離を船で航海していたのだろうか……。

その時、野村さんはイースター島から3,800㎞も離れたペルーにある古代インカ遺跡「マチュピチュ」の石組みがよく似ていることを思い出します。


古代ポリネシアの人々にとって、長距離の航海は決して不可能ではなかったのではないか。その考えの根拠となったある研究がありました。

ペルーからイースター島へサツマイモがもたらされ、にわとりはタヒチからイースター島、そしてペルーへ渡ったことが遺伝子の研究により2006年に明らかになったのです。

もしかしたら、人々は大海を自由に行き来していたのかもしれない――そう考えた野村さんは、その痕跡を辿るべく、太平洋を囲む地域を旅して、さらに古代の人々の交流を探っていきます。

古代の遺跡や石像を追えば、謎がさらなる謎を呼ぶ……スケールの大きな旅をぜひあなたも体感してみてください。



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